苫小牧市のバイク買取4社を比較|手続きは室蘭運輸支局、原付は市民税課

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苫小牧市は、この記事で扱う道内5市のなかで最も雪が少ない街です。年降雪量の平年値は145cm、年最深積雪は31cmで、どちらも札幌市・旭川市・函館市・帯広市より小さい値です(気象庁 平年値、統計期間1991〜2020年)。走れる期間が長いぶん、バイクを手放す時期も他市より遅くまで選べます。ところが手続きの側は逆です。軽二輪(125cc超250cc以下)と小型二輪(250cc超)の登録手続きを扱う運輸支局が苫小牧市内にはなく、市の案内は室蘭運輸支局(室蘭市日の出町3丁目4番9号、電話050-5540-2004)を窓口として示しています。雪は少ないのに、売るときの手続きだけは市外まで出向くことになる。この記事は、その手間を誰がどこまで引き受けてくれるのかという観点で4つのサービスを比べます。
苫小牧市で使える4サービスの早見表
| サービス | 苫小牧市での依頼のしかた | 名義変更・廃車の代行 | 費用面で確認しておきたいこと |
|---|---|---|---|
| バイク王 (株式会社バイク王&カンパニー) | 出張買取を「全国のご自宅へ無料でバイク買取にお伺いします」「一部離島を除く」と明記。道内の実店舗は札幌店1店 | 名義変更・廃車届を無料で代行と明記。完了書類は会員登録後にPDFで約3週間程度 | リユース料が車両の状態によって発生する場合があると記載。金額・上限の記載はない |
| バイクワン (株式会社バイクワン) | 公式のエリアページで北海道は「当社提携先をご紹介」。自社担当者の即日出張として書かれているのは東北〜九州の35都道府県 | 251cc以上は名義変更・廃車を全て代行(完了書類は原則2週間以内)。原付の廃車は代行されず市町村役場で本人が手続き | 出張料・査定料・キャンセル料は無料と明記。ただし事故不動車は引上げ手数料を負担する場合があるとの但し書きあり。金額は非公開 |
| バイク館イエローハット (サイト表記はバイク館SOX) | 対応エリアの一覧は非掲載で「一部エリアはお伺いが出来ない場合がございます」とのみ記載。道内の実店舗は札幌店1店 | 名義変更は自社で実施、書類作成は無料代行。関係書類はおおよそ3週間後に郵送。廃車代行の独立した記載は確認できず | 出張査定・査定料は無料と記載。「キャンセル料」という語での記載は確認できず |
| CTNバイク一括査定 (株式会社CTN) | 訪問査定はなくオンラインで完結。申込は全国から可能と記載。道内の提携買取店は非公開 | 名義変更・廃車についての記載が公式サイトにない | 査定料・キャンセル料の記載がなく、売却先決定後の引取方法・輸送費の負担者も記載がない |
※2026年7月31日に各社の公式サイトで確認した記載です。内容は変更されることがあります。買取額は車種・年式・走行距離・状態で決まり、公的統計にも各社サイトにも「北海道のバイク買取相場」を示すデータは見当たりませんでした。金額は必ず個別の査定で確認してください。
北海道での対応の違いが、そのまま選択肢の差になる
4社は「全国」と書いていても、北海道の扱いが同じではありません。公式サイトの記載を並べると、次の4つに分かれます。
- 道内に実店舗があり、出張も全国と明記…バイク王。出張買取は「全国のご自宅へ無料でバイク買取にお伺いします」で、除外として書かれているのは「一部離島」のみです。北海道本島を除外する但し書きは見当たりませんでした。
- 道内に実店舗はあるが、出張の対応エリアが非公開…バイク館イエローハット。対応エリアの一覧はなく、「一部エリアはお伺いが出来ない場合がございますので、是非、ご相談ください。」とだけ書かれています。「全国対応」という記載はありません。
- 北海道だけ扱いが別…バイクワン。買取対応エリアのページに「北海道エリアのバイク無料出張査定は当社提携先をご紹介させていただいております。」とあり、自社の担当者が即日で出張すると書かれているのは東北〜九州の35都道府県です。
- オンライン完結で申込は全国から可能…CTNバイク一括査定。よくある質問に「全国対応でオンライン買取となりますので、エリア関係なく全国の買取店の中から最高値で売却可能となります」とあります。これは申込が全国から可能という意味であって、道内に店舗網があるという説明ではありません。
苫小牧市には4社とも実店舗がありません。そして自宅まで来る出張査定を公式サイトで明記しているのはバイク王だけ、というのが2026年7月31日時点で読み取れる状態です。残る3社は「対応していない」のではなく「公式サイトからは読み取れない」ので、申し込む前に電話で自宅まで来られるかを確かめるのが確実です。
4社それぞれの中身
バイク王|出張の記載が最も明確。リユース料の但し書きは先に確認を
株式会社バイク王&カンパニー(東京都世田谷区若林3-15-4)が運営します。設立は1998年9月、創業は1994年9月。従業員数1,029名、資本金590百万円(いずれも2025年11月30日現在)。古物商許可は東京都公安委員会 第308830106853号が「古物営業法に基づく表示」に掲載されています。北海道公安委員会の許可は掲載されていません(掲載がないというだけで、無いと断定できるものではありません)。
苫小牧市の読者にとって大きいのは2点です。1つは出張買取を「全国のご自宅へ無料でバイク買取にお伺いします」「一部離島を除く」と明記していること。最短当日対応とも書かれています。もう1つが手続きの代行で、「名義変更・廃車届けなどの面倒な手続きも、すべて無料でバイク王が代行させていただきます」と、排気量の区別なく書かれています。室蘭まで出向く必要がある苫小牧では、ここが効きます。完了書類は会員登録をすると関係書類(名義変更、廃車証など)をPDF形式で約3週間程度でダウンロードできると案内されています。支払いは3万円未満なら当日に査定スタッフから現金、3万円以上は成約日より金融機関の3営業日以内に指定口座へ振込です。
弱点も書いておきます。「リユース料」という費用があり、「年式が著しく経過していたり、状態が悪く商品価値が低いバイクを、再流通させるために必要な諸費用」で「お客さまの車両の状態によってお支払いいただく場合がございます」と記載されています。金額・上限・目安の記載はなく、「詳細はバイクライフアドバイザー(査定スタッフ)にお問い合わせください」となっています。冬のあいだ屋外に置いて動かなくなった車両は、この条件に当たる可能性があります。査定を頼む段階でリユース料が発生するかどうかを必ず聞いてください。また「キャンセル料」という語での記載は確認できませんでした。無料と書かれているのは「出張料や査定料等」までです。原付についても、買取強化車種のページの区分が軽二輪クラス・中型クラス・大型クラスの3つで原付の区分がなく、50cc以下をどう扱うかを示す情報は公開されていません(2026年7月24日から8月23日までのキャンペーンも、対象条件は51cc以上の車両の査定とされています)。道内の実店舗は札幌店(札幌市東区東苗穂一条1丁目1番43号、水曜定休、駐車場14台)の1店ですが、持ち込み買取は「一部店舗」とされており、札幌店が対応するかは公式サイトから確認できませんでした。
バイクワン|北海道は「提携先の紹介」。原付の廃車は自分で
株式会社バイクワン(東京都墨田区吾妻橋2-2-1、2007年3月1日設立)。古物商許可は東京・埼玉・神奈川・宮城・愛知・兵庫・福岡の7都県分が掲載されています。
注意したいのは対応エリアの書かれ方です。買取対応エリアのページでは北海道だけが別枠になっていて、「北海道エリアのバイク無料出張査定は当社提携先をご紹介させていただいております。」と書かれています。自社のエリア担当者が即日で出張すると書かれているのは東北〜九州の35都道府県、沖縄は「日程相談でお伺いいたします」です。提携先の企業名、提携先が対応する市町村の範囲、提携先ルートでの出張費・査定料・キャンセル料が自社と同条件かどうかは、公式サイトに記載がありません。つまり苫小牧市で申し込んだとき、実際に誰が来て、どの条件で査定するのかは、電話で確認しないと分からない状態です。
費用は「出張料、査定料、諸費用等、一切無料です」、キャンセルも「お断り(キャンセル)可能です。一切手数料などはありません」と明記されています。今回の4社のなかでキャンセルが無料だとはっきり書いているのはバイクワンだけです。ただし例外があり、「※事故不動車の場合は、引上げ手数料をご負担いただく場合もあります。」という但し書きが複数のページに共通で置かれています。よくある質問では対象を「部品取車・事故車・不動車等」としています。この手数料も、金額の目安や発生条件の基準はどのページにも書かれていません。
手続きの代行は排気量で線が引かれています。251cc以上は名義変更・廃車手続きを全て代行し、「ご指定の住所に完了のお知らせと車検証・返納証のコピーをお送りいたします」、期間は「原則として2週間以内」。一方で原付(125cc以下)は代行されず、「後日お客様に市町村役場で廃車の手続き」をお願いすると明記されています。苫小牧市で通勤用の原付を売る場合、市民税課での申告は自分で行うことになります。もう1つ、「所有者が本人に限ります」という条件があります。名義が親や前の持ち主のままの車両は、そのままでは売却できない可能性があります。店頭・持ち込み買取についての記載は公式サイトに見当たりませんでした。個人情報を入力せずに概算額が出るオンライン自動査定(メーカー・排気量・車種・年式・走行距離の5ステップ)はありますが、これは同社が「バイクオークション相場、業者間取引相場、中古バイク流通相場等を参考に」算出する概算の表示で、買取額を保証するものではありません。
バイク館イエローハット(バイク館SOX)|原付の書類案内が明確。対応エリアは非公開
株式会社バイク館イエローハット(埼玉県川口市南鳩ヶ谷3丁目22番8号、従業員374名/2026年4月時点のページ記載)。古物商許可は埼玉県公安委員会 第43109A109300号が掲載されています。A8のプログラム名は「バイク買取【バイク館イエローハット】」ですが、サイト上のブランド表記は「バイク館SOX」です。検索したときに別のサービスだと思わないよう、両方を覚えておいてください。
この会社の分かりやすいところは、原付を含めて必要書類が排気量別に整理されている点です。125cc未満は標識交付証明書、軽二輪・小型二輪はそれぞれの登録書類、加えて自賠責保険証明書・印鑑・振込口座情報・身分証明書と案内されています。原付を扱うと明示しているので、通勤スクーターを手放したい人には材料がそろっています。名義変更は「買取ったバイクは、バイク館にて名義変更いたします」とあり、書類作成は無料で代行、関係書類はおおよそ3週間後に郵送と書かれています。ただし「廃車代行」という独立した記載は確認できませんでした。原付の廃車届まで代行してもらえるかは、問い合わせで確かめる必要があります。
弱点は対応エリアです。出張査定の対応エリア一覧はサイトに掲載されておらず、「一部エリアはお伺いが出来ない場合がございますので、是非、ご相談ください。」という一文があるだけです。「全国対応」とは書かれていません。オンライン査定フォームの都道府県プルダウンには47都道府県すべてが並びますが、これは申込フォームで選べるという事実にすぎず、苫小牧市まで出張査定に来るかどうかを示すものではありません。もう1つ、買取代金の入金時期が同じページの中で「買取り代金は、3営業日以内にお客様の口座にお振込みいたします」と「車両お預り日の翌日にお客様のご指定口座に買取代金をお振込みします」の2通り併存しています。どちらが正しいかはページから判断できないので、契約前に口頭で確認してください。「キャンセル料」という語での明示的な記載も確認できませんでした。道内の実店舗はバイク館 札幌店(札幌市清田区里塚二条7丁目1-1、電話011-887-5615、10:30〜19:00、火曜定休・12月は火曜日休み)の1店で、イエローハット札幌里塚店内にあり札幌2りんかんが併設されています。店頭持ち込みは「下取り・持ち込み歓迎」と案内されており、出張査定と店頭査定で「査定額に増減はありません」と書かれています。
CTNバイク一括査定|オンライン完結。引取方法が公開されていない
株式会社CTN(大阪府寝屋川市松屋町18-9、2009年11月16日設立)が運営する一括査定サービスです。バイク版のサービス開始は2024年6月3日。ほかの3社と性格が違い、CTN自身は買取をしません。利用規約第1条に「当社は、お客様と中古車買取店との間の売買契約その他一切の取引について当事者または代理人となるものではありません」と明記されたマッチング事業者です。この点は「危ない」という話ではなく、実際に買い取るのは提携先の買取店だという役割の説明です。なお公式サイト上に古物商許可番号および特定商取引法に基づく表記の掲載は確認できませんでした。
売りは訪問査定がないことです。「訪問査定なし!オンラインで全て完結!」と掲げ、申込み→買取店へ一括送信→買取店が査定額を提示→売却先を決定、という流れが案内されています。車両を見せるために在宅の時間を作らなくてよいのは、雪でバイクを出しづらい時期のある北海道では利点になり得ます。
ただし、公式サイトに書かれていないことが多いサービスでもあります。売却先が決まったあと、誰がいつどこへ現物を引き取りに来るのか、道外の業者が落札した場合の輸送費をどちらが負担するのかについて、公式サイトに記載が見当たりませんでした。査定料・キャンセル料・サービス利用料が無料である旨の明記もありません。名義変更・廃車手続きを誰が行うかの記載もなく、「名義変更」という語自体が公式ページに出てきません。室蘭まで行く手間を減らしたいという苫小牧の事情に対して、代行の有無が読み取れないという点は正直に押さえておくべきです。北海道内でどの買取店が参加しているかも非公開です。数字にも食い違いがあり、バイクのページには個人情報が「査定額上位10社(最大)」に公開されると書かれている一方、リンク先の利用規約は「最大3社」としています。どちらが正しいかは公式には判別できません。連絡についても、何社から電話が来るかの説明はなく、逆に公式サイトの「お客様の声」欄には「一括査定に申し込んだ後すぐに何社か電話が来ました」という記述が掲載されています。原付や125cc以下で申し込めるかも公式情報からは判断できません。よくある質問は「全ての車両の買取が可能」と包括的に書く一方、運営会社の説明は「車両画像と車検証の内容をもとに」となっており、車検証が交付されるのは251cc以上だからです。
苫小牧市での現実的な進め方
苫小牧市に4社の実店舗はありません。道内の実店舗は札幌市の2店(バイク王 札幌店=東区東苗穂、バイク館 札幌店=清田区里塚)だけで、そこまで自走または搬送することになります。ただし、この2店を同じように扱うことはできません。持ち込みを公式サイトで案内しているのはバイク館だけで、「下取り・持ち込み歓迎」とあり、出張査定と店頭査定で「査定額に増減はありません」と書かれています。バイク王のほうは持ち込み買取が「一部店舗」とされていて対応店舗の一覧がなく、札幌店が受け付けるかどうかは公式サイトから確認できませんでした。バイク王の店舗へ持ち込むつもりなら、行く前に電話で可否を確かめてください。いずれにせよ走れる状態のバイクを積雪期以外に運ぶ場合の選択肢であって、動かない車両では現実的とは言えません。したがって苫小牧では出張査定が基本になります。
順番としては、出張を公式に明記しているバイク王にまず問い合わせ、そのうえで比較のためにもう1社へ声をかける形が組み立てやすいはずです。バイクワンとバイク館は苫小牧市への出張可否が公式サイトから読み取れないので、「苫小牧市の自宅まで来てもらえますか」という質問から始めてください。バイクワンについては、来るのが同社の担当者なのか提携先なのか、費用条件は同じなのかもあわせて聞いておくと食い違いが起きません。CTNは訪問査定がない代わりに引取の段取りが公開されていないため、「誰が・いつ・どこへ引き取りに来て、輸送費は誰が払うのか」を先に確認する必要があります。
複数社に見てもらうこと自体は、出張料・査定料を無料と書いている社が多いため、費用面の障害になりにくい部分です。ただし「完全無料」と一言でまとめるのは正確ではありません。バイクワンには引上げ手数料、バイク王にはリユース料という但し書きがあり、どちらも金額が公開されていません。長く動かしていない車両ほど、この2つに当たる可能性を先に潰しておいてください。札幌市や北海道全体のページも、店舗の有無や支局の違いで事情が変わるので参考になります。
売る前に済ませる手続き|原付は市役所、125cc超は室蘭運輸支局
ここが苫小牧の記事で最も大事な部分です。窓口は排気量で完全に分かれます。北海道運輸局の登録手続案内にも「排気量125cc以下の二輪車は、各市町村へお問い合わせください。」と明記されています。
原付(125cc以下)の申告先は苫小牧市役所の市民税課(北庁舎2階31番窓口、電話0144-32-6244)です。市の案内では、手続きに必要なものとして標識(ナンバープレート)、標識交付証明書、窓口に来る方の身分証明書が挙げられています。盗難の場合は警察署への届出年月日も必要です。この「盗難の場合は警察署への届出年月日」という記載は、道内5市の案内を見比べたなかで苫小牧市だけに見られたものでした。
125cc超(軽二輪・小型二輪)は運輸支局の管轄です。そして苫小牧市内に運輸支局はありません。市の案内が示している窓口は北海道運輸局 室蘭運輸支局(室蘭市日の出町3丁目4番9号、電話050-5540-2004)で、室蘭運輸支局は室蘭市・苫小牧市・登別市・伊達市ほか胆振・日高振興局管内を管轄しています。「苫小牧運輸支局」という支局は存在しないので、調べるときも室蘭運輸支局で探してください。
平日に室蘭まで出向く時間が取りにくいなら、名義変更・廃車届の代行を明記している社を選ぶ意味は、道内の他の市より大きくなります。バイク王は排気量の区別なく無料代行と書いています。バイクワンは251cc以上なら全て代行しますが、原付の廃車は代行しません。バイク館は名義変更書類の作成を無料代行としており、CTNは記載自体がありません。手元の車両がどの区分かで、頼れる相手が変わるということです。
税金についても市の案内が明確です。軽自動車税(種別割)は毎年4月1日に軽自動車等を所有(または使用)している方に課され、「軽自動車税には月割課税(還付)制度がありません」「4月2日以降に車両を手放しても税の還付はありません」と書かれています。年度の途中で売っても、その年度分は満額の負担になるということです。
自賠責保険は別の手続きです。国土交通省のよくある質問は、契約は廃車した時点ではなく損害保険会社(共済組合)で手続きをした時点で初めて解約になるとしています。保険期間の残りが1か月未満の場合は解約返戻保険料がなく、金額は手数料や保険期間を勘案した額になるため、具体的な金額は損害保険会社に確認が必要とされています。
雪と売り時をどう考えるか
苫小牧市の雪は、道内5市のなかでは軽いほうです。年降雪量145cm、年最深積雪31cmはいずれも5市で最も小さく、年間雪日数も103.5日で函館市の118.7日より少なくなっています。月別に見ると降雪量が多いのは1月と2月の各42cm、次いで12月の29cm、3月の26cmで、11月は4cm、4月は2cmです。初雪の平年値は11月2日、終雪は4月19日(降雪量・最深積雪・雪日数は統計期間1991〜2020年、初雪・終雪は1990年8月〜2020年7月の平年値。いずれも観測地点の値であり、市全域の代表値ではありません)。
ここで気をつけたいのが、「春に売ると高い」「冬は安い」といった話です。買取価格が季節でどう動くかを示すデータは、公的統計にも今回調べた各社の公式サイトにも見当たりませんでした。金額を根拠に売り時を決めることは、少なくとも公開情報からはできません。
代わりに、段取りの締切なら事実で引けます。終雪の平年値が4月19日、軽自動車税の賦課期日が4月1日。苫小牧市は月割の還付がないと明記しているので、乗らない冬のあいだに手放すかどうかを決めておけば、4月1日をまたがずに済みます。逆に雪が消えてから「やっぱり売ろう」と動くと、その年度分の税は納めることになります。冬前に売るか、春まで待つかを計算で、保管や税の負担を並べて考えてみてください。
もう1つ、冬季の出張査定について。積雪期に査定へ来られるか、冬季保管でバッテリーが上がった車両をどう扱うかについては、4社とも公式サイトに記載が見つかりませんでした。「冬でも来てくれる」と決めつけず、時期を伝えたうえで確認してください。屋外保管で不動になった車両は、前述したバイクワンの引上げ手数料やバイク王のリユース料の条件に当たる可能性があります。
参考|室蘭運輸支局管内の二輪車保有台数
苫小牧市を含む室蘭運輸支局管内の二輪車保有台数は15,268台です(自動車検査登録情報協会「都道府県別・車種別自動車保有台数」令和8年4月末現在)。北海道全体では165,942台、全国では4,146,034台。この数字は運輸支局の管轄区域の合計であって市単位の値ではありません。室蘭運輸支局は室蘭市・苫小牧市・登別市・伊達市ほか胆振・日高振興局管内を含みます。また統計上の「二輪車」は軽二輪(125cc超250cc以下)と小型二輪(250cc超)の合計で、原付は含まれていません。なお全国の二輪車保有台数は5年連続で増加しており、北海道もわずかに増えています。「雪国だからバイクが減っている」という前提は、この統計からは支持されません。
今回外したサービスとその理由
バイク買取の比較でよく名前が挙がるサービスのうち、2つはこの記事の比較から外しました。北海道から申し込んでも成立しない可能性が高いためです。
バイクBOON
公式サイトのトップページに「※関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木)および福島、長野、山梨、静岡、愛知が無料出張エリアです。」と記載され、買取を同じ範囲に「限定して強化中」とも書かれています。加えて申込フォームの都道府県プルダウンには宮城県から和歌山県までの24都府県しかなく、「北海道」の選択肢がありません。申込ページには「24時間年中無休!全国対応致します。」という記載もありますが、これが買取エリアを指すのか電話受付を指すのかはページ上で定義されておらず、トップページのエリア限定の記載と食い違っています。苫小牧市から申し込む手段が実質的に用意されていないため、比較の対象から外しました。
バイク買取相場シミュレーター(バイクパッション)
こちらは北海道が対象外であることが公式サイトの3か所に書かれています。トップページは「北海道と離島を除く日本全国に今日、無料出張査定にお伺い出来ます」、よくある質問には「(2020年3月現在:北海道エリアのお伺いを一時休止しております。大変申し訳ございません)」、店舗紹介ページは「沖縄と北海道を除いた日本全国」でオートバイの出張買取査定に伺うとしています。掲載されている拠点は横浜・大阪・愛知・宮城・広島・福岡・沖縄の7か所で、北海道内の店舗は1件もありません。北海道在住者向けの代替手段(宅配買取や陸送、提携業者の紹介など)の案内も確認できませんでした。相場シミュレーター自体は北海道からも使えて概算額が表示されますが、その先の売却につなげる手段が示されていないため外しています。なおこの但し書きは「2020年3月現在」の日付のまま2026年7月31日時点でも掲示されており、休止が現在も続いているのかどうかは公式サイトからは分かりません。
よくある質問
苫小牧市に運輸支局はありますか?
ありません。軽二輪・小型二輪の手続きは室蘭運輸支局(室蘭市日の出町3丁目4番9号、電話050-5540-2004)が窓口だと苫小牧市が案内しています。原付(125cc以下)は苫小牧市役所の市民税課(北庁舎2階31番窓口、電話0144-32-6244)です。
原付を売るとき、業者が廃車手続きをしてくれますか?
社によって違います。バイク王は名義変更・廃車届を排気量の区別なく無料代行と書いています。バイクワンは251cc以上は全て代行しますが、原付の廃車は代行せず「後日お客様に市町村役場で廃車の手続き」をお願いすると明記しています。バイク館は名義変更書類の作成を無料代行としていますが廃車代行の独立した記載は確認できず、CTNは名義変更・廃車についての記載自体がありません。原付を売る場合は、申し込む前に代行の可否を確認してください。
4月に入ってから売ると税金はどうなりますか?
苫小牧市の案内には「軽自動車税には月割課税(還付)制度がありません」「4月2日以降に車両を手放しても税の還付はありません」と書かれています。4月1日時点で所有していれば、その年度分は全額の負担になります。
雪が積もっている時期でも査定に来てもらえますか?
4社とも積雪期・冬季の出張査定について公式サイトに記載が見当たりませんでした。可否は各社に直接確認してください。屋外で保管して動かなくなった車両は、バイクワンの引上げ手数料やバイク王のリユース料の条件に当たる場合があるため、あわせて聞いておくと想定外の負担を避けられます。
買取価格の相場はどのくらいですか?
北海道のバイク買取相場を示すデータは、公的統計にも各社の公式サイトにも見当たりませんでした。各社が掲載している金額は買取実績や最高買取金額の例であって相場ではありません。買取額は車種・年式・走行距離・状態で決まるため、複数社の査定で確かめてください。
名義が親のままのバイクでも売れますか?
バイクワンは「所有者が本人に限ります」という条件を示しています。バイク王は原則として査定に名義人本人の立ち会いが必要で、名義人と売主が異なる場合は事前に電話での確認が必要としています。名義が違う車両は、申し込みの段階でその旨を伝えてください。
まとめ
苫小牧市は年降雪量145cm・年最深積雪31cmと、比較した5市のなかでは雪が軽い街です。そのぶん走れる期間は長い一方、軽二輪・小型二輪の手続きは室蘭運輸支局まで出向くことになります。だからこそ「手続きを代行してくれるかどうか」が、他の市より効いてきます。出張を公式に明記しているバイク王がまず候補になり、比較のために他社へ声をかけるなら、苫小牧市への出張可否・原付の廃車代行の有無・費用の但し書きの3点を最初に確認してください。原付は市役所市民税課、125cc超は室蘭運輸支局という窓口の違いも、売る前に押さえておくと迷わずに済みます。旭川市・函館市・帯広市は雪の量も支局の位置も異なるので、あわせてご覧ください。
出典
本記事の数値・記載は、以下の各サイトを2026年7月31日に確認したものです。料金・対応エリア・手続きの内容は変更されることがあります。実際の条件は必ず各社の公式サイト・苫小牧市の窓口・室蘭運輸支局でご確認ください。
- 各社公式サイト:バイク王(www.8190.jp/www.8190.co.jp)、バイクワン(bikeone.jp)、バイク館イエローハット(www.bikekan.jp)、CTNバイク一括査定(ctn-net.jp/corp.ctn-net.jp)、バイクBOON(www.kaitori-do.com)、バイクパッション(www.bike-passion.net)
- 気象庁 平年値。降雪量・最深積雪・雪日数は統計期間1991〜2020年、初雪・終雪は1990年8月〜2020年7月
- 自動車検査登録情報協会「都道府県別・車種別自動車保有台数(軽自動車含む)」令和8年4月末現在
- 北海道運輸局「登録手続案内」「運輸支局等の管轄区域」
- 苫小牧市「軽自動車税(種別割)の手続きについて」
- 国土交通省「自賠責保険 よくあるご質問」
オンラインでバイクの査定額を比較する選択肢
CTNバイク一括査定は、車両の写真などを使って査定を依頼するオンライン比較サービスです。公式FAQは全国対応を案内していますが、売却先が決まった後の引取方法や輸送費の扱いは個別に確認してください。地域の出張査定サービスとは手順が異なります。初めて利用する方は、車両情報と連絡先を確認して申し込み、提示された条件を比較しましょう。
北海道の主要5市の年降雪量(平年値)
気象庁の平年値(統計期間1991〜2020年)。観測地点の値で市全域の代表値ではありません。
データを表で見る
| 旭川市 | 557cm |
| 札幌市 | 479cm |
| 函館市 | 306cm |
| 帯広市 | 198cm |
| 苫小牧市 | 145cm |
北海道運輸局の支局別 二輪車保有台数
自動車検査登録情報協会「都道府県別・車種別自動車保有台数」(令和8年4月末現在)。運輸支局の管轄区域単位で市単位ではありません。軽二輪(125cc超250cc以下)と小型二輪(250cc超)の合計で、原付は含みません。苫小牧市は室蘭運輸支局の管轄です。
データを表で見る
| 札幌 | 85,500台 |
| 旭川 | 22,835台 |
| 室蘭 | 15,268台 |
| 帯広 | 11,636台 |
| 北見 | 10,755台 |
| 函館 | 10,608台 |
| 釧路 | 9,340台 |
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- 事故車、不動車、不要バイクの買取はバイク買取専門店バイクワン株式会社バイクワン
- バイク買取【バイク館イエローハット】バイク館イエローハット
- CTNバイク一括査定株式会社CTN
- バイク王
株式会社バイク王&カンパニー
- CTN
株式会社CTN
掲載内容は調査時点の情報です。料金・キャンペーンは変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。内容の誤りに気づかれた場合は、運営者情報のページからご連絡ください。