札幌市のバイク買取4社を比較|道内で店舗に行けるのは札幌だけ

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札幌でバイクを手放そうと調べ始めると、「全国対応」「無料出張」という言葉が並びます。ところが北海道は、会社によって扱いがはっきり分かれる地域です。道内に実店舗を構えている会社は限られ、公式サイトで北海道だけ別の書き方をしている会社もあれば、北海道を出張の対象から外している会社もあります。この記事では札幌市で検討できる4サービスについて、各社の公式サイトに実際に書かれている内容だけを並べます。閲覧日はいずれも2026年7月31日です。
先にお断りしておきます。バイクの買取価格の相場を示す公的な統計は存在せず、今回調べた各社の公開情報にも相場と呼べるデータはありませんでした。各社が載せている金額は「買取実績」や「お客様の声」であって相場ではありません。ですからこの記事では金額の目安を書きません。書けるのは「誰に、どういう形で頼めて、どこに但し書きがあるか」までです。買取額は車種・年式・走行距離・状態で決まるので、そこは実際の査定で確かめてください。
札幌市で検討できる4サービスの早見表
| サービス | 札幌市の実店舗 | 北海道での出張の扱い(公式サイトの記載) | 顧客が負担しうる費用の但し書き |
|---|---|---|---|
| バイク王 | バイク王 札幌店(東区東苗穂)1店 | 「全国のご自宅へ無料でバイク買取にお伺いします」「一部離島を除く」 | リユース料(金額・上限の記載なし) |
| バイクワン | 公式サイトに道内拠点の記載なし | 「北海道エリアのバイク無料出張査定は当社提携先をご紹介させていただいております」 | 事故不動車の引上げ手数料(金額・基準の記載なし) |
| バイク館イエローハット(サイト表記はバイク館SOX) | バイク館 札幌店(清田区里塚)1店 | 対応エリア一覧は非掲載。「一部エリアはお伺いが出来ない場合がございます」のみ | 記載を確認できず |
| CTNバイク一括査定 | なし(買取店を持たないマッチング事業者) | 訪問査定を行わずオンラインで完結。申込は全国から可能 | 引取・輸送費の負担者の記載なし |
※2026年7月31日に各社公式サイトで確認した記載にもとづきます。表の「記載なし」「確認できず」は、そのサービスが存在しないという意味ではなく、公式サイト上に書かれていないという意味です。
この4社の一番大きな差は、北海道での対応の書かれ方
4社を並べると、価格の話に入る前の段階で差が出ます。道内に店舗があるかどうか、そして出張の対象として北海道がどう書かれているかです。
バイク王は、出張買取について「全国のご自宅へ無料でバイク買取にお伺いします」と書き、除外地域として挙げているのは「一部離島」だけです。北海道本島を除く但し書きは見当たりませんでした。加えて札幌市内に店舗があります。この4社の中で、北海道を出張の対象として公式サイトに明記しているのはバイク王だけです。ただし道内のどの市町村まで訪問するのか、除外される離島がどこなのかまでは公開されていません。
バイクワンは注意が必要です。買取対応エリアのページで、北海道だけが別枠になっており「北海道エリアのバイク無料出張査定は当社提携先をご紹介させていただいております。」と書かれています。自社の担当者が即日で出張すると書かれているのは東北から九州までの35都道府県で、沖縄は「日程相談でお伺いいたします」という扱いです。つまり札幌で申し込んだときに来るのが誰なのかは、公式サイトからは分かりません。提携先の企業名、対応する市町村の範囲、提携先ルートでの出張費・査定料・キャンセル料が同じ条件かどうかは、いずれも書かれていませんでした。「全国無料出張だから札幌も同じ条件」とは読めない、ということです。
バイク館イエローハットは札幌店があるので持ち込みはできますが、出張査定の対応エリア一覧は掲載されていません。あるのは「一部エリアはお伺いが出来ない場合がございますので、是非、ご相談ください。」という一文だけで、「全国対応」とは書かれていません。オンライン査定フォームの都道府県プルダウンには47都道府県が並びますが、これは申込フォームで選べるという事実にすぎず、出張査定の可否を示すものではありません。
CTNバイク一括査定は、そもそも訪問査定を行わない建て付けです。「訪問査定なし!オンラインで全て完結!」と書かれ、車両画像と車検証の内容をもとに最大10社が価格を提示する仕組みだと運営会社が説明しています。よくある質問には「全国対応でオンライン買取となりますので、エリア関係なく全国の買取店の中から最高値で売却可能となります。」とあります。ただしこれは申込が全国から可能という意味であって、道内に店舗網があるという意味ではありません。売却先が決まったあと、誰がいつどこへバイクを引き取りに来るのか、道外の業者が落札した場合の輸送費を誰が負担するのかは、公式サイトに書かれていませんでした。
札幌市には、道内で店舗に持ち込める可能性がある
この記事で扱っている道内5市(札幌・旭川・函館・苫小牧・帯広)のうち、今回調べた各社の実店舗があるのは札幌市だけです。旭川市、函館市、苫小牧市、帯広市には1店もありません。札幌の読者だけが「自宅に来てもらう」以外の選択肢を検討できる、というのが地域としての特徴です。
ただし「持ち込める」と言い切れるのはバイク館 札幌店だけです。バイク王の持ち込み買取は「一部店舗では、バイクをお持ちいただく持ち込み買取も行なっております」という書き方で、対応店舗名の一覧がありません。札幌店のページにも「持ち込み」「店頭買取」という語がありませんでした。札幌店が持ち込みに対応しているかどうかは公式サイトからは確認できないので、行く前に電話で聞くのが確実です。店舗があるぶん、その確認ができるという点が札幌の強みです。
各社の詳細
バイク王|札幌店があり、出張も明記されている
株式会社バイク王&カンパニー(東京都世田谷区若林3-15-4)が運営しています。設立は1998年9月、創業は1994年9月。従業員数は1,029名(2025年11月30日現在)。古物商許可は東京都公安委員会 第308830106853号が掲載されています。
バイク王 札幌店は〒007-0801 札幌市東区東苗穂一条1丁目1番43号。営業時間は平日10:30〜19:00、土日祝10:00〜19:00で、定休日は水曜日です。買取相談は011-780-2330、フリーコールは0120-50-8190(24時間365日受付)。環状通沿いで、バス停「本町2条6丁目」から徒歩3分、駐車場は14台と記載されています。同じ住所にアップガレージライダース札幌店もグループ店舗として掲載されています。
費用は出張料0円・査定料0円。名義変更や廃車届などの手続きは無料で代行するとしています。関係書類は会員登録をするとPDF形式で約3週間程度でダウンロードできる、という案内です。支払いは3万円未満なら当日に査定スタッフから現金、3万円以上は成約日から金融機関の3営業日以内に指定口座へ振込と書かれています。必要書類は車検証(250cc以下は軽自動車届出済証、125cc以下は標識交付書)、自賠責保険証、印鑑、身分証明書。査定には原則として名義人本人の立ち会いが必要で、名義人と売主が異なる場合は事前に電話での確認が要るとしています。
弱点も書いておきます。ひとつは「リユース料」です。「年式が著しく経過していたり、状態が悪く商品価値が低いバイクを、再流通させるために必要な諸費用」と説明され、車両の状態によって支払いが発生する場合があるとされています。ところが金額も上限も目安も公開されておらず、「詳細はバイクライフアドバイザー(査定スタッフ)にお問い合わせください」とだけ書かれています。冬のあいだ屋外に置いて動かなくなった古い車両は、ここに当たる可能性があります。査定を受ける前に、自分の車両が該当するのか、するとしていくらなのかを聞いてください。もうひとつ、「キャンセル料」という語での記載は確認できませんでした。無料と書かれているのは「出張料や査定料等」までです。また会社概要の代表者と特定商取引法に基づく表示の代表者の氏名が一致していません。
なお、カンタンお試し査定のページに2026年7月24日(金)から2026年8月23日(日)までの期間で、51cc以上の車両の査定を受けた人に500円分のQUOカードPayを進呈し、そのうち抽選で10名に10,000円分を進呈するという告知が出ていました。車両または申込者のいずれかが期間内で2回目以降の査定は対象外、他のキャンペーンとの併用不可という条件付きです。期間が過ぎている場合は公式サイトで最新の内容を確認してください。
バイクワン|北海道だけ「提携先のご紹介」と書かれている
株式会社バイクワン(東京都墨田区吾妻橋2-2-1、2007年3月1日設立)が運営しています。電話は0120-70-8191。掲載されている古物商許可は東京都・埼玉県・神奈川県・宮城県・愛知県・兵庫県・福岡県の7都県分で、北海道公安委員会のものは掲載されていません。会社概要に支店・営業所の一覧そのものがなく、道内の拠点は確認できませんでした。
使いやすいのはオンライン自動査定です。個人情報を入力せずに、メーカー・排気量・車種・年式・走行距離の5ステップで概算額が表示されます。同社は「バイクオークション相場、業者間取引相場、中古バイク流通相場等を参考に、当社の査定額(買取価格)を算出するシステム」と説明しています。電話をかける前に感触をつかみたいときには向いていますが、これは概算の表示であって買取保証額ではありません。
費用は「出張料、査定料、諸費用等、一切無料です」とされ、キャンセルについても「お断り(キャンセル)可能です。一切手数料などはありません」と明記されています。この4社の中でキャンセル無料が語として明記されているのはバイクワンだけです。支払いは原則として当日、バイクを引き渡すときに現金。名義の問題・書類不備・ローン残債などがある場合は後日振込となります。
弱点は3つあります。第一に、前述の北海道の扱いです。札幌で申し込んだときに査定・買取を行うのが同社なのか提携先なのか、費用条件が同じなのかは公式サイトからは分かりません。第二に「事故不動車の場合は、引上げ手数料をご負担いただく場合もあります。」という但し書きがあり、対象は「部品取車・事故車・不動車等」とされていますが、金額の目安も発生条件の基準もどのページにも書かれていません。第三に「所有者が本人に限ります」という条件です。名義が親族や前オーナーのままの車両は、その場で売却できない可能性があります。長く置いてあった車両ほど、ここが問題になりやすいところです。加えて、251cc以上の名義変更・廃車手続きは全て代行し完了書類を原則2週間以内に送付するとしていますが、原付(125cc以下)の廃車は代行されません。「後日お客様に市町村役場で廃車の手続きをお願い」と明記されています。
バイク館イエローハット(バイク館SOX)|札幌店に持ち込める
株式会社バイク館イエローハット(埼玉県川口市南鳩ヶ谷3丁目22番8号、資本金3,000万円、従業員374名/2026年4月時点のページ記載)が運営しています。電話は0120-819-106。古物商許可は埼玉県公安委員会 第43109A109300号が掲載されています。A8のプログラム名は「バイク買取【バイク館イエローハット】」ですが、サイト上のブランド表記は「バイク館SOX」です。検索するときに迷わないよう、両方を覚えておいてください。
バイク館 札幌店は〒004-0802 札幌市清田区里塚二条7丁目1-1、TEL 011-887-5615。営業時間は10:30〜19:00で、定休日は火曜日(12月は火曜日休み)です。イエローハット札幌里塚店内にあり、札幌2りんかんが併設されています。アクセスは「国道36号線沿い、道央道北広島インターより5分。バスは三里塚小学校前下車すぐ」。取扱いはバイクの販売(新車・中古車)、買取・下取り、整備・メンテナンス、車検、バイク保険です。
持ち込みについては、トップページに「下取り・持ち込み歓迎」とあり、買取の流れのページには出張査定と店頭査定の2方式について「査定額に増減はありません」と書かれています。つまり持ち込みを選ぶ理由は金額ではなく段取りです。車両をその場で見せられる、整備や保険の相談を同じ店舗で済ませられる、といった点が持ち込みの利点になります。
原付の扱いが明確なのもこの会社です。必要書類の案内が排気量別にあり、125cc未満は標識交付証明書で案内されています。名義変更は同社で実施し、書類作成は無料で代行、関係書類はおおよそ3週間後に郵送とされています。
弱点は情報の欠けです。まず出張査定の対応エリア一覧がありません。札幌市内に来てもらえるかは、電話で確かめる必要があります。次に、買取代金の振込時期が同一ページ内で食い違っています。「買取り代金は、3営業日以内にお客様の口座にお振込みいたします」と「車両お預り日の翌日にお客様のご指定口座に買取代金をお振込みします」の2通りが併存しているため、この記事ではどちらとも断定しません。契約前に書面で確認してください。「キャンセル料」という語での明示的な記載も、成約後のキャンセル規定も見つかりませんでした。ローンが残っている場合は完済証明書が必要で、その取得は利用者が信販会社へ問い合わせる必要がある旨が書かれています。また「廃車代行」という独立した明記は確認できませんでした。
CTNバイク一括査定|オンライン完結。ただし引取の説明が無い
株式会社CTN(大阪府寝屋川市松屋町18-9、2009年11月16日設立、資本金10,000,000円)が運営するオンライン一括査定です。ここまでの3社と性質が違う点をまず押さえてください。CTNは買取の当事者ではありません。利用規約第1条に「当社は、お客様と中古車買取店との間の売買契約その他一切の取引について当事者または代理人となるものではありません」と明記されています。実際に買い取るのは提携する買取店側です。
流れは「申込み → 買取店へ一括送信 → 買取店が査定額を提示 → 売却先を決定」。現車確認が不要で、車両画像と車検証の内容をもとにオンラインで価格が提示されます。現車確認が不要なことがオンライン完結の利点ですが、申込には車両画像が必要です。また売却先が決まったあとに現物をどう引き渡すかは公式サイトに書かれていないため、「雪でバイクを出せなくても売れる」とまでは言えません。バイク版のサービス開始は2024年6月3日で、比較的新しいサービスです。
弱点は、公開されていない項目が多いことです。第一に、道内でどの買取店が参加しているかが公開されていません。同社のサイトには北海道の店舗を紹介するページがありますが、これはCTNの提携店一覧ではなく、口コミや評判を比較する第三者店舗の紹介コラムです。ですから「札幌の地元店が競合してくれる」とは書けません。第二に、売却先が決まったあとの引取方法・引取日程・輸送費の負担者が公式サイトに一切書かれていません。第三に、個人情報の提供先の社数がサイト内で食い違っています。バイクのページには「個人情報は、査定額上位10社(最大)の会社にのみ公開されます」とあり、リンク先の利用規約には「最大3社を当サービスが自動選定し」とあります。どちらが正しいかは公式には判別できません。第四に、電話がどこから何件来るかの説明がありません。むしろサイトの「お客様の声」欄に「一括査定に申し込んだ後すぐに何社か電話が来ました」という記述が載っています。連絡手段をメールなどに限定できるかの記載もありませんでした。第五に、原付や軽二輪で申し込めるかが不明です。公式ページに「原付」「125cc」「50cc」といった語が出てこず、運営会社の説明は「車両画像と車検証の内容をもとに」となっています。車検証が交付されるのは251cc以上なので、125cc以下の車両を扱えるかは公式情報からは判断できません。査定料・キャンセル料が無料である旨、入金までの日数、必要書類の具体的な一覧、名義変更や廃車を誰が行うかについても記載が見当たりませんでした。なお、フッターからリンクされる利用規約とプライバシーポリシーは自動車専用の文言で、バイクに関する記載がありません。公式サイト上に古物商許可番号と特定商取引法に基づく表示も確認できませんでした。ただし前述のとおりCTNは売買の当事者ではないマッチング事業者と規約に明記されている点は付け加えておきます。
札幌での進め方
札幌は選択肢が2通りある市なので、順番を決めておくと動きやすくなります。
まず自宅に来てもらうなら、出張が明記されているバイク王が起点になります。そのうえで、バイク館 札幌店とバイクワンにも声をかけて金額を並べる。どちらも出張料・査定料は無料と書かれています。ただしバイクワンには事故不動車の引上げ手数料という但し書きがあるので、「一切費用がかからない」と決めつけずに条件を聞いてください。バイク館については出張エリアの一覧が非公開なので、電話で自宅の住所を伝えて来られるかを確認するところから始めてください。バイクワンについては、来るのが同社の担当者なのか提携先なのか、費用条件が公式サイトの記載と同じかを確認するのが要点です。
次に持ち込みです。バイク館 札幌店は清田区里塚で、国道36号線沿い、道央道北広島インターから5分。火曜定休です。バイク王 札幌店は東区東苗穂で、環状通沿い、駐車場14台、水曜定休。ただしバイク王の持ち込み買取は一部店舗のみという書き方なので、札幌店で受けてもらえるかを011-780-2330へ先に確認してください。持ち込みは金額のためというより、その場で車両を見せて話が早く進む、他の用も同じ店舗で済むという段取りの利点で選ぶものです。
金額をひととおり眺めてから決めたい場合は、バイクワンの自動査定が個人情報の入力なしで概算を出します。CTNは訪問なしで複数社の提示を集められますが、引取と輸送費の扱いが公開されていないので、申し込む前にカスタマーサポートへ「札幌から売った場合、誰がいつ引き取りに来て、輸送費はどちらの負担か」を聞いておくべきです。
売る前に済ませる手続き|原付は市役所、125cc超は運輸支局
ここは間違えやすいところです。北海道運輸局の登録手続案内には「排気量125cc以下の二輪車は、各市町村へお問い合わせください。」と明記されています。125cc超(軽二輪・小型二輪)は運輸支局での手続きです。
札幌市の場合、原付(125cc以下)の窓口は中央市税事務所諸税課軽自動車税係です。廃車・売却したときは30日以内に申告する必要があり(取得したときは15日以内)、廃車のときに提出する書類は「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」という名称です。125cc超は札幌運輸支局が窓口になります。北海道で一般業務を扱う運輸支局は札幌・函館・旭川・室蘭・釧路・帯広・北見の7か所で、札幌運輸支局は札幌市のほか小樽市・岩見沢市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・後志総合振興局管内なども管轄する広域の支局です。
手続きを誰がやるかは会社によって違います。バイク王は名義変更・廃車届を排気量の区別なく無料で代行すると書いています。バイクワンは251cc以上の名義変更・廃車を全て代行する一方、原付の廃車は代行せず市町村役場で自分で手続きするよう案内しています。バイク館は名義変更を自社で行い書類作成を無料代行しますが、廃車代行という独立した明記はありませんでした。CTNは名義変更・廃車についての記載自体がありません。原付を売るときは「廃車の申告を自分でやる必要があるか」を必ず先に確認してください。
税金の面も押さえておきましょう。札幌市は「軽自動車税には月割課税制度がありませんので、4月1日現在の所有者だけに課税されることとなり、4月2日以降に軽自動車等を廃車などで手放したとしてもその年度分の税金は全額納めていただくことになります」と案内しています。つまり4月1日をまたぐかどうかで、その年度の課税の有無が決まります。
自賠責保険も忘れがちです。国土交通省の案内によれば、保険契約は廃車した時点ではなく損害保険会社で手続きをした時点で解約となり、保険期間の残りが1か月未満の場合は返戻保険料がありません。返ってくる金額は手数料や保険期間を勘案した額になるため、具体的な金額は損害保険会社に確認してください、とされています。
雪と売り時|「春が高い」とは書けないが、締切は決まっている
札幌の年降雪量の平年値は479cm、年最深積雪の平年値は97cmです。この記事で扱う5市の平年値を並べると、最深積雪は札幌が最も深くなります(当サイトで比較)。初雪の平年値は10月28日、終雪は4月21日。年間の雪日数は134.5日です。降雪量そのものは旭川の557cmが多いのですが、積もった雪の深さでは札幌が上回ります。
ここで「春に売ると高い」「冬は査定額が下がる」と書きたくなりますが、それを裏づけるデータは今回の調査では見つかりませんでした。買取価格の季節変動に関する公的な統計はなく、各社の公式サイトにも積雪期の査定額に関する定量的なデータはありません。それどころか、今回調べた各社とも積雪期・冬季の出張査定の可否や制限について書いたページが見当たりませんでした。「冬でも来てくれる」とも「雪解けを待つべき」とも、事実としては書けないのが実情です。
代わりに言えるのは、段取りの締切です。札幌の終雪の平年値は4月21日。一方で軽自動車税の賦課期日は4月1日で、札幌市には月割課税の制度がありません。乗れない冬のあいだに手放すかどうかを決めておけば、4月1日をまたがずに済みます。雪が融けてから動き出すと、その年度分の税を納めたうえで手続きすることになりがちです。冬前に売るか、春まで待つかを計算で、自分の条件を入れて比べてみてください。
もうひとつ、屋外保管の影響です。冬のあいだ屋外に置いてバッテリーが上がったり動かなくなったりした車両は、バイクワンの「事故不動車の場合は、引上げ手数料をご負担いただく場合もあります」という但し書きや、バイク王の「年式が著しく経過していたり、状態が悪く商品価値が低いバイク」に対するリユース料に該当する可能性があります。どちらも金額が公開されていないので、状態が悪い車両ほど「該当するのか、するといくらか」を査定前に聞いておくことが大事です。
参考|札幌運輸支局管内の二輪車保有台数
数字の感覚をつかむために、保有台数にも触れておきます。自動車検査登録情報協会の統計では、令和8年4月末現在の二輪車保有台数は全国4,146,034台、北海道165,942台です。北海道の内訳は運輸支局単位で公表されており、札幌運輸支局管内は85,500台と道内で最も多くなっています。
ただし読み方に3つ注意があります。第一に、この統計の「二輪車」は軽二輪(125cc超250cc以下)と小型二輪(250cc超)だけで、原付第一種・第二種を含みません。第二に、85,500台は札幌市の台数ではなく札幌運輸支局管内の台数です。前述のとおり小樽市・岩見沢市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・後志総合振興局管内などを含みます。第三に、全国の二輪車保有台数は5年連続で増加しており、北海道もわずかに増えています。「雪国だからバイクが減っている」という前提は、この統計からは支持されません。北海道全体のまとめもあわせてご覧ください。
今回外した2つのサービスとその理由
バイク買取のサービスとしてよく名前が挙がるものの、北海道では使いにくいことが公式サイトから分かる2社があります。理由を書いておきます。
バイクBOONは、無料出張エリアが関東7都県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木)および福島・長野・山梨・静岡・愛知に限定されていると自社トップページに書いています。決定的なのは申込フォームで、都道府県のプルダウンに並ぶのは宮城から和歌山までの24都府県のみで、「北海道」の選択肢がありません。札幌から申し込む手段がフォーム上に用意されていない、ということです。なお同社の申込ページには「24時間年中無休!全国対応致します。」という記述もありますが、トップページのエリア限定の記載と食い違っており、どちらが買取エリアを指すのかページ上で定義されていません。
バイク買取相場シミュレーター(バイクパッション)は、北海道が出張査定の対象外であることを公式サイトの3か所で書いています。トップページに「北海道と離島を除く日本全国に今日、無料出張査定にお伺い出来ます」、よくある質問に「(2020年3月現在:北海道エリアのお伺いを一時休止しております。大変申し訳ございません)」、店舗紹介ページに「沖縄と北海道を除いた日本全国」。掲載されている拠点は横浜本店・大阪店・愛知・宮城・広島・福岡・沖縄の7か所で、道内の店舗は1件もありません。しかも「一時休止」の但し書きが2020年3月付のまま、2026年7月31日時点でも掲示されています。休止が続いているのか再開したのかも読み取れず、北海道在住者向けの代替手段(宅配買取や陸送、提携業者の紹介など)の案内も確認できませんでした。相場シミュレーター自体は北海道からでも使えて概算額は表示されますが、その先の売却につながらないため、札幌の読者に勧められる状態ではありません。
よくある質問
札幌なら即日で出張査定に来てもらえますか?
バイク王は出張買取について最短当日対応と記載していますが、道内のどの地域にどのくらいで来られるかまでは公開されていません。バイクワンの「即日お伺い」は東北から九州までの35都道府県について書かれた文言で、北海道は提携先の紹介という別枠の扱いです。バイク館は対応エリア一覧そのものが非掲載です。日程は電話で確認するのが確実です。
冬でも査定に来てもらえますか?
今回調べた各社とも、積雪期・冬季の出張査定の可否や制限について書いたページが見つかりませんでした。したがって「来てくれる」とも「来られない」とも公式情報からは判断できません。積雪期に依頼するつもりなら、その時期に対応できるかを申込前に電話で確かめてください。
原付(125cc以下)も売れますか?
バイク館イエローハットは排気量別の必要書類案内があり、125cc未満は標識交付証明書で案内されているので対象です。バイクワンも原付を買取対象として扱っていますが、廃車手続きは代行されず自分で市町村役場に行く必要があります。バイク王は買取強化車種の区分が軽二輪・中型・大型の3つで原付の区分がなく、キャンペーンの対象条件も「51cc以上」となっているため、50cc以下の扱いは公式情報からは読み取りにくいのが実情です。CTNは公式ページに原付や排気量に関する記述がなく、対応可否が分かりません。原付を売るなら、申込前に排気量を伝えて対象かどうかを確認してください。
手続きは運輸支局に行けばいいのですか?
排気量によって違います。125cc以下の原付は市町村の窓口で、札幌市なら中央市税事務所諸税課軽自動車税係です。126cc以上は運輸支局で、札幌市なら札幌運輸支局が管轄します。原付の廃車申告は売却などから30日以内で、提出する書類は「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」です。
査定を断ったら費用はかかりますか?
会社によって書き方が違います。バイクワンは「お断り(キャンセル)可能です。一切手数料などはありません」と明記しています。バイク王は「万が一、商談が成立しなくても、出張料や査定料等をご負担いただくことはありません」としていますが、「キャンセル料」という語での記載は確認できませんでした。バイク館は「お売りいただけなかった場合でも費用は一切かかりません」とありますが、成約後のキャンセル規定は書かれていません。CTNはキャンセルに関する記載が利用規約にもありません。成約後に取りやめる可能性があるなら、その条件を契約前に確認してください。
ローンが残っているバイクは売れますか?
バイクワンは、買取額がローン残債を上回らない場合の不足分は所有者の負担になるとしています。バイク館はローン中の車両について完済証明書が必要で、その取得は利用者が信販会社へ問い合わせる必要があると案内しています。いずれも残債額を先に確認したうえで相談するのが前提です。
まとめ
札幌市は、この記事で扱う道内5市の中で店舗という選択肢を持てる市です。バイク館 札幌店(清田区里塚、火曜定休)は店頭持ち込みの記載があり、出張査定と店頭査定で査定額に増減はないとされています。バイク王 札幌店(東区東苗穂、水曜定休、駐車場14台)は持ち込み対応かどうかが公開されていないため、電話での確認が要ります。自宅に来てもらう前提なら、出張が「全国のご自宅へ無料(一部離島を除く)」と明記されているバイク王が起点になります。バイクワンは北海道だけ提携先の紹介という扱いなので、誰が来るのか・費用条件は同じかを確認してから進めてください。CTNは訪問なしで複数社の提示を集められる一方、引取と輸送費の扱いが公開されていないので、そこを聞いてから申し込むべきです。
そして排気量の確認を最初にしてください。125cc以下なら窓口は中央市税事務所諸税課軽自動車税係で、廃車の申告は30日以内。126cc以上なら札幌運輸支局です。代行の範囲は会社ごとに違い、バイクワンのように原付の廃車は代行しないと明記している会社もあります。金額の話に入る前にここを整理しておくと、あとで慌てずに済みます。
出典
本記事の数値・記載は、以下の各サイトを2026年7月31日に確認したものです。料金・対応エリア・手続きの内容は変更されることがあります。実際の条件は必ず各社の公式サイト、札幌市の窓口、運輸支局でご確認ください。
- バイク王 https://www.8190.jp/ (店舗ページ、出張査定、買取の流れ、サポート、カンタンお試し査定)、https://www.8190.co.jp/outline/profile.html 、https://www.8190.co.jp/kobutsu.html
- バイクワン https://bikeone.jp/ 、https://www.bikeone.jp/area/ 、https://bikeone.jp/qa 、https://bikeone.jp/online 、https://bikeone.jp/company
- バイク館イエローハット(バイク館SOX) https://www.bikekan.jp/ 、https://www.bikekan.jp/store/detail/1979 、https://www.bikekan.jp/kaitori/many-stores 、https://www.bikekan.jp/kaitori/flow 、https://www.bikekan.jp/about/company
- CTNバイク一括査定 https://ctn-net.jp/kaitori/bike/ 、https://corp.ctn-net.jp/company 、https://ctn-net.jp/kaitori/car/terms/
- バイクBOON https://www.kaitori-do.com/ 、https://www.kaitori-do.com/assessment/inq.php
- バイク買取相場シミュレーター https://www.bike-passion.net/ 、https://www.bike-passion.net/passion-shops.htm 、https://www.bike-passion.net/b_faq1_5.htm
- 気象庁 平年値(札幌)https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=14&block_no=47412 (統計期間1991〜2020年)。図の比較に用いた他市も同じ平年値ページによります(旭川 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=12&block_no=47407 、函館 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=23&block_no=47430 、帯広 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=20&block_no=47417 、苫小牧 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=21&block_no=47424 )。札幌管区気象台「初雪などの平年値」https://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/snow-frost-ice/snowfrostice_normals.html (統計期間1990年8月〜2020年7月)
- 北海道運輸局「登録手続案内」https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/touroku/01_sinnsei/sinnsei_annnai.html 、管轄区域 https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000186224.pdf
- 札幌市「原動機付自転車・小型特殊自動車の申告について」https://www.city.sapporo.jp/citytax/syurui/gentukikotokusinkoku.html 、「軽自動車税」https://www.city.sapporo.jp/citytax/syurui/keijidousya.html
- 自動車検査登録情報協会「都道府県別・車種別自動車保有台数(軽自動車含む)」https://www.airia.or.jp/publish/statistics/01_2.pdf (令和8年4月末現在)
- 国土交通省「自賠責保険 よくあるご質問」https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/faq/index.html
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北海道の主要5市の年降雪量(平年値)
気象庁の平年値(統計期間1991〜2020年)。観測地点の値で市全域の代表値ではありません。
データを表で見る
| 旭川市 | 557cm |
| 札幌市 | 479cm |
| 函館市 | 306cm |
| 帯広市 | 198cm |
| 苫小牧市 | 145cm |
北海道の主要5市の年最深積雪(平年値)
気象庁の平年値(統計期間1991〜2020年)。降雪量の多い順とは並びが違います。観測地点の値です。
データを表で見る
| 札幌市 | 97cm |
| 旭川市 | 89cm |
| 帯広市 | 71cm |
| 函館市 | 45cm |
| 苫小牧市 | 31cm |
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